2025.9.10
2025.9.9 活動報告
今年の総会で夏場の猛暑と会員の高齢化で稲作作業が厳しいとの意見があり、田んぼの一部を休耕田として「トンボ池」に変えました。ビオトープには湧水池、三角池、カワセミ池がありますが狭く水生生物の生育が限られていました。ヨシが密生しているザリガニ釣り場は湧水の減少と気温上昇で度々渇水してしまい、水がある時のみザリガニ、カダヤシ、ウシガエルが生息しています。今回造ったトンボ池は約30坪程でホタル水路から湧水が入ってきますので渇水はありません。池周りをギンヤンマが飛翔していましたが多くのヤゴやゲンゴロウ等の水生昆虫が見られることを期待しています。向かいの休耕田では今年も大輪の大賀ハスなどが開花しました。
例年稲穂が垂れ始めると多くの雀がはざがけパイプやヨシ湿地に集まって、人のいないのを見計らって米を食べに来ていましたが、今年はほとんど姿を見せません。よって、鳥除けネットも張っていません。稲刈り直前に数羽のスズメとキジバトを見ましたが被害はほとんどないようです。全国でスズメが減っていると報道されていますが柏も同じようです。
9月に入っても猛暑で「熱中症危険情報」が出るので稲刈りを9月13日からと予定していましたが、コシヒカリが一部倒伏し、台風15号の大雨で穂が水に浸かってしまったので6日より刈り始めました。深い田んぼで倒伏した稲を一株ずつ刈り取り、休憩を取りながらの作業になりました。マンゲツ(もち稲)は17日に名戸小5年生70数名で暑さに注意しながら行います。今後はビオトープでの稲作も更に継続困難になることが想定されます。
ビオトープの湧水については発足前に柏市が専門家にお願いして調査、計測を行っています。今回意外なところから一時的に湧水が見られましたが、これまでの計測データはじめ、現在水が湧いている地点と湧水量をまとめてビオトープだよりで説明しています。田んぼ側の湧水量はほぼ変わっていませんが回生の里側湿地の湧水は計測できる地点がありません。北側歩道斜面下全体より少しずつ湧き出ているだけのようです。ヘイケボタルの自生も確認されていますが早急の対策検討が必要です。