活動報告
今年も蓮が見事な花を咲かせました
休耕田に「大賀ハス」と「巨椋ハス」を移植して4年目になり、今年も一面に花を咲かせました。巨椋ハス(白花で先端のみがピンク)が大賀ハス(ピンクで筋状の線がある)より勢力を広げています。9月の稲刈り時には隣の田んぼに最後の大賀ハスの開花がありました。
稲刈りは迷走台風と猛暑に悩まされました。
猛暑の合間を見て天日干し用の「はざがけ」パイプを組み立て、束ね紐等の準備を進めました。岩手県に上陸した台風の影響でうるち稲は倒れてしまいました。ビオトープは田んぼの土が柔らかいので、雷雨時の風でも倒れてしまいます。日本縦断が危惧された迷走台風でしたが、直接的な影響は無かったのが幸いしました。9月7日より稲刈りを始めましたが泥んこと倒伏で一株ずつの刈り取り、猛暑により1時間ほどでの切り上げで進まず、数日かかりました。もち稲は倒伏しませんでしたが9月中旬でも危険な暑さで、名戸小の稲刈りは13日から18日に延期となり、18日も猛暑で中止になりました。今後も今年以上に猛暑の継続や強大な台風が襲来するでしょう。ビオトープでの稲作も継続が困難になることが想定されます。
脱穀は足踏み脱穀機とガソリン駆動機+脱穀機で10月12日に予定しています。(天候により変更あります)
*今年は連日の猛暑で屋外作業が危険なため、案山子作りも中止しました。
ビオトープの「水辺の生きもの」「水田生態系の復元」看板を更新
名戸ヶ谷ビオトープ発足時に設置された説明看板が紫外線等で劣化していましたので更新しました。内容の見直しと場所もビオトープ掲示板前に移設していますのでご覧ください。
- 蓮の開花です
- 倒伏した稲刈りは大変です
- もち稲刈りとはざがけに干された稲
- 「水田復元・水辺の生きもの」説明看板の更新
ホタルが飛翔しています
今年は放流直前の気温上昇で飼育用水槽温度が上がり、幼虫が全て死滅してしまいました。6月14日に現地で6匹のホタルを確認できまししが、これはビオトープでの自生ホタルとなります。昨年も放流区域と異なる場所でホタルが確認されていましたので「もしや?」と期待していましたが証明されて喜ばしい限りです。以前の名戸ヶ谷湧水付近では「この時期になるとホタルがいっぱいいましたよ」と地域のご高齢の方々が言っていますので更に多くの自生ホタルが飛翔するよう力を尽くしていきます。
楽しかった田植えも終わり、ビオトープは自然がいっぱいです
新型コロナの扱いが緩和され、田植えは賑やかに行われました。会の田植えは連休最終2日間で新会員や市民参加もあり、あっという間に植え終わりました。10日には今年も名戸小5年生67人が泥んこになりながら「もち苗」を植えました。みなさん楽しく良い思い出になったようですが、植え直しが大変でした。
カルガモが餌を漁り、ウグイスが縄張り主張で美声を響かせています。シオカラトンボやアゲハチョウが飛び交い、ニホントカゲは木道上で、シュレゲルアオガエルはハスの葉の上で陽当たり休息をとっています。
植物では「ジョウロウスゲ」が生育範囲を広げ小穂を付けていますし、今月末には巨椋ハス、大賀ハスの開花も見られるでしょう。
土小学校の校地外学習(観察会)です
6月7日、雨で一週間延期になりましたが2年生70人と校長、担任の先生、見守り隊の父兄がビオトープの広場に集合しました。田んぼや湿地での生きものや植物の観察、ザリガニ釣り等楽しく有意義な時間を過ごしました。児童達からの質問に立会いの会員が丁寧に説明していました。ビオトープへはほとんどの児童が初めての来訪でしたので、次は家族で来るよう、又ザリガニなど外来生物は他の池などに放流しないようお願いしました。
- 自生ホタルの発光
- 名戸ヶ谷小学校の田植え
- 植え直し作業
- 土小学校の観察会
- 木道沿いのジョロウスゲ
- ハグロトンボ
4年ぶりに総会を開催しました
新型コロナ感染防止で3年間対面での総会ができませんでしたが、1月27日に多くの会員の参加で開催できました。柏市環境政策課からは課長と担当者に出席して頂きました。議案審議後、一部の幹事退任に伴う補充の問題や高齢化による労働力不足(主に田んぼ稲作作業)、定例活動日の曜日変更等の意見について意見交換しました。対応については継続協議してまいります。
ビオトープだより2024冬号も発刊していますのでご覧ください。
2年越しで撮影できました
2年前の稲刈り時に巣と卵が発見された準絶滅危惧種「ヒクイナ」をやっと撮影できました。警戒が強く、10m程離れた足音で鳴き声を止め、姿を隠します。まだ1羽のようですが番になり産卵・羽化に繋がることを期待しています。
ビオトープから春の便りです
日中は日差しがあると暖かいですが、早朝は気温が低いので例年より産卵が遅れました。ニホンアカガエルの卵塊が今年も3月初旬で110個を超えて確認されています。ほぼ例年と同じです。小さなオタマジャクシになり始めています。
ネコヤナギ、カワヤナギ、ユキヤナギやスイセン、ホトケノザも開花、ツクシも出ています。モズが縄張りの警戒、カルガモ、コサギも来ています。
*ザリガニは水が冷たいのでまだ穴の中です。
- 総会状況
- ヒクイナ
- 田んぼに産卵されたアカガエルの卵塊
- モズ
- モズの早贄
- ネコヤナギの雄花
- ツクシの群生
稲刈りも相変わらずの泥んこ田んぼです
今年は台風の襲来はありませんでしたが、猛暑続きで田んぼの草取り、畔の草刈りが大変でした。湧水は少なくなっていますが生きものとの共存なので乾くことなく、稲刈りも「深長靴」での作業です。足が抜けず前進もままならない会員、畔に上がるのに踏ん張っている会員、深みにはまり股下まで沈んで動けなくなる会員もいて、救助作業で稲刈りより大変です。猛暑で1日の作業時間は60分から90分が限度、5日間で延べ74人の参加でした。名戸小の稲刈りはコロナ感染による学級閉鎖が発生、残念ながら中止となりました。学校行事の都合で脱穀作業も中止でした。
脱穀は天気との勝負です
刈った稲は「はざがけ」で天日干しです。好天が続きましたが金曜日雨予報が日曜日雨予報になり、急遽、土曜日(10月16日)の作業になりました。名戸小の参加はなくなりましたが、新会員もいるので、昔ながらの足踏み脱穀機や唐箕での作業体験、最後は脱穀機で選別し昼過ぎで終わらせました。新米は会員はじめ環境政策課にも配布しています。
4年ぶりの「収穫祭」を開催しました
「文化の日」の11月3日、新型コロナ禍で中止していた収穫祭を4年ぶりに開催することができました。用具や料理の前準備、ご苦労様でした。久しぶりに火起こしから始め、もち米蒸し、臼と杵で餅を搗き、あんこ餅やきな粉餅、肉がいっぱいの豚汁をおなか一杯食べながら会員の親睦を深めることができました。一年間、ご苦労様でした。
- 稲刈り
- 脱穀
- シュリーゲルアオガエル
- 収穫祭:餅つき
- 収穫祭:もちこしらえ
- 収穫祭:食事中
- 園児の散歩
休耕田が蓮花でいっぱいです
頂いた大賀ハスの実を発芽させ、3年目で一面に花を咲かせました。昨年、休耕田に根(レンコン)を入れた鉢を埋めて育てていましたが、休耕田からはみ出して稲の間からも花が立ち上がりました。早朝にはミツバチやハナバチも蜜や花粉を集めに来ていました。ピンクが「大賀ハス」で白(花の先端がピンク)が「巨椋ハス」です。
もうすぐ稲刈りです
今年の夏は記録的な猛暑で、米も高温障害や虫害で一等米が少なくなっているようです。ビオトープの田んぼでもカメムシが見られましたので心配です。8月まで台風の襲来がなく、少し倒伏していますが稲刈りには支障ないでしょう。8月27日に天日干し用の「はざがけ」パイプを組み立て、閉じ藁・紐等の準備を進めています。稲刈りは会が9日、10日、名戸ヶ谷小学校が14日の予定です。足踏み脱穀機等による脱穀は10月中旬です。
案山子は「萬太郎」と「さかなくん」です
猛暑で案山子作り作業が進まずやっと1日に完成しました。鳥除けネット下では「ギンヤンマ」の羽化が多くみられ、網目から脱出できないので救助しています。
- 休耕田がハス花池です
- 大賀ハス(古代ハス)
- 巨椋ハス(爪紅ハス)
- 「萬太郎」と「さかなくん(大きなマグロ付)」
- ギンヤンマを救助
田植えも終わり、ビオトープは緑がいっぱいです
今年は新型コロナ感染症の扱いが緩和され、田植えは賑やかに行われました。会の田植えは連休最終日に新会員や市民参加もあり、あっという間にうるち苗を植え終わりました。11日には名戸小5年生が3年ぶりに泥んこになりながらもち苗を植えました。みなさん楽しく良い思い出になったようです。10日後に植え直しを行いましたが、今年は少々大変でした。
カルガモの番が餌を漁り、緑一杯の畔で昼寝をしています。ビオトープ生きものの頂点にいる「アオダイショウ」も元気に市道を横断しています。
ニホンアカガエルも小さなカエルに変身しています。6月に入りヘイケホタルも数は少ないですが飛翔しています。植物では「ジョウロウスゲ」が一杯小穂を付けていますし、7月には大賀ハスの開花も見られるでしょう。
土小学校の校地外学習(観察会)は「楽しかったでーす」
6月5日、雨で延期になりましたが2年生81人と先生、協力隊のお母さんがビオトープの広場に集合しました。生きものや野草の観察、ザリガニ釣り、質問コーナー等楽しく有意義な時間を過ごしました。質問では超難問もあり、立会いの会員も苦心していました。
- 会員・市民での田植えです
- 名戸ヶ谷小の田植えです
- カルガモの昼寝です
- アオダイショウのお通りです
- 土小の生きもの観察中です
- ジョウロウスゲの群生です
1月の総会は中止しました
2月に入りやっと新型コロナの感染者が減少傾向に入りましたが、年始での室内総会開催は感染防止上厳しく中止としました。5月に感染症上の分類が緩和されるので、今年は収穫祭と併せて開催できることを願っています。
ビオトープだより2023冬号も発刊していますのでご覧ください。
ビオトープの活動が始まりました
2月10日過ぎより今年もニホンアカガエルの卵塊が確認され、3月初旬で120個を超えています。2月18日の定例活動で稲株踏みを始めましたが、踏み均した田んぼにカルガモが多く(10羽前後)飛来し、餌を漁っています。水が濁り、卵塊の確認が困難になってしまいました。来年は株踏みの日程調整が必要です。
ネコヤナギ雄花の花弁が出始めました。ツクシも出ています。カワセミはまだ来ていませんがセグロセキレイの番やモズが来ています。
*ザリガニは水が冷たいのでまだ泥穴の中です。
- 作業小屋入り口上のモッコウバラにヘビの抜け殻
- 田んぼの真ん中に産卵されたアカガエルの卵塊群
- 株踏み田にカルガモが多数来訪
- ツクシの群生
ビオトープの稲刈りは大変です
新会員が稲刈りに挑戦しましたが、ビオトープの田んぼは足が泥んこから抜けず、前に進むだけでも大変です。経験者からのアドバイスでなんとか1列を刈り切りました。新型コロナ感染防止は継続していましたが、9月15日に名戸小5年生全員で賑やかな稲刈りが行われました。泥んこになりながら、刈り取り・運搬・束ね・はざがけと一連の作業を経験しました。後日、全員から「米作り作業はたくさんあって大変なことを知りました。」「ご飯は残さず味わって食べます。」等、お礼の便りが届きました。脱穀も予定していましたが学校行事の都合で中止になりました。残念でした。
「ヒクイナ」が棲みついています
稲刈り田んぼで野鳥の巣と卵が見つかりました。残念ながら放棄状態でしたが原因は雀除けネットで親が抱卵に行けなくなってしまったようです。「鳥の博物館」で調べてもらい「ヒクイナ」と判明、時々鳴き声も聞こえているので静かに見守り、来年はネット掛けを工夫、改善します。
土小学校の秋の「校地外学習」が今年も実施されました
9月28日、2年生が今年2度目のビオトープ来訪です。今回は「ビオトープの素敵探し」で生きものや野草の観察と会員へのインタビューでした。ビオトープの生きもの生態状況や活動で大変なこと等タブレット撮影もあり、対応も大変でしたが好天にも恵まれて楽しい時間を過ごしました。
天候が悪く、脱穀は一日作業でした
刈った稲は「はざがけ」で天日干しましたが、好天が続かず予定日も延期となり10月16日に会員で脱穀を行いました。名戸小の学習がなくなったので1日作業で終わらせましたが乾燥不足でライスセンターで乾燥機に入れて再乾燥してから精米しました。作業に参加した会員に新米を配布しています。
「不法投棄ごみ」です
市道の両側に引っ越し時の残りと思われる多くのごみが放棄されました。靴やサンダル、傘、カセットテープ、レコード等です。これまでもテレビや自転車、大きな鏡などもありましたがこれほど多くが廃棄されたのは初めてです。
分別して収集日に出しましたが心無い行為に対し、怒りと残念な気持ちで一杯です。
ビオトープ文化祭を初めて開催しました
コロナ感染が収まらないので、今年も収穫祭は中止しましたが「ビオトープ文化祭」を初めて開催しました。名戸ヶ谷ふるさとセンターに会員が趣味で撮影、製作した「写真」「絵画」「書道」「陶芸」「仏像」「工作」などを持ち寄り展示しました。会員のみでしたが多くの方の参加、鑑賞があり、親睦を深めることができたようです。
- 深い田んぼでの稲刈りです
- ヒクイナの巣と卵です
- 名戸ヶ谷小の稲刈りは賑やかです
- 土小の校外地学習「ビオトープの素敵探し」です
- 脱穀作業は初体験です
- 不法投棄された「ごみ」を集めました
- ビオトープ文化祭会場内の様子です
児童たちの田植えが再開、校外学習も賑やかでした
梅雨の期間が極端に短く、6月に猛暑日が一週間続いた後に梅雨戻りの大雨、西欧では気温が40度を超える等世界中で異常な気象が多発しています。ビオトープでも一時ザリガニ釣り場が2年ぶりに渇水しました。
この度、名戸ヶ谷ビオトープを育てる会が環境省の「令和4年度地域環境保全功労者表彰」を受賞しました。平成15年に設立以降、ビオトープの保全に取り組むほか、小学生を対象とした自然観察や体験学習を実施する等の貢献が評価されました。発足時の会員諸先輩をはじめ柏市環境政策課、現会員の皆様のご尽力の賜物です。心より感謝申し上げます。表彰状は作業小屋に掲示してあります。(副賞はデジタルハイブリット掛け時計です。)
*環境大臣賞は、昭和54年度に創設され(環境保全の推進のため、多年にわたり、顕著な功績のあった者・団体)今年は全国で54件(20人と34団体)が受賞しました。
今年もビオトープは賑やかです
ビオトープの稲は順調に生育し、22日にうるち稲の出穂(開花)を確認しました。多くのカエルやトンボ、小さなイナゴやカマキリが多くみられます。
6月に確認されたホタルはこれまでで最高の15匹でした。まだまだ少ない数ですが、現地での自然発生に繋がることを期待しています。東武バス車庫の街灯がホタルエリアを照射していましたが、育てる会から要望に対処して方向を変えて頂きました。ホームページ上ですが、お礼を申し上げます。
子供たちも夏休みに入り、自由研究、生きもの観察、ザリガニ釣り等でビオトープを訪れる親子が増えます。今日(24日)は柏10団ボーイスカウトがザリガニ釣りに来ました。(今年は3団、4団、6団も来ています。)
今後も生きものの保全と安らぎの場の確保に努めていきます。
- 表彰状と副賞です
- 稲の開花(出穂)です
- シュリーゲルアオガエルが昼寝中です
- カマキリも大きくなりました
- ボーイスカウトのザリガニ釣り
児童たちの田植えが再開、校外学習も賑やかでした
今年も梅雨に入りましたね。ホームページの更新が遅れてすみません。
田んぼでは、3年ぶりに名戸ヶ谷小学校5年生の児童たちが田植えを体験しました。新型コロナ感染者は少なくなり始めましたが70名を2班に分けての作業です。どろんこが深く、ヤゴなどの虫が見えるのでなかなか足を入れられない子もいました。でも田植えが始まると楽しくなり、どんどん進み午前中で終了、どろんこの脚を洗って帰校しました。ビオトープだよりに感想文が掲載されていますので一読してください。
6月に入り、土小学校1・2年生120名が7班に分かれ校外学習で生きもの・野草の観察、ザリガニ釣りの体験です。シオカラトンボ、アゲハチョウ、ドジョウ、ヌマエビなど多くの生きものを見つけてスケッチしました。ザリガニもたくさん釣れました。天気にも恵まれ、楽しい時間を過ごしました。生きものは見つけた場所に戻して帰校しました。
育てる会では新会員の入会もあり、稲株踏み、田植え、草刈り、草取りと定例活動日ほかで多くの作業を楽しみながら行い、保全活動にも努めています。
ビオトープは休日になると家族や友達同士でのザリガニ釣りやトンボ捕りで賑やかです。
*ホタルの観察は現地掲示板で案内していますが、条件が整わないと発光はみられませんのでご承知ください。バス車庫からの街灯を遮光するネットを今年も張っています。
- 田植えも田んぼが深く大変です
- 児童たちで田んぼが華やかです
- カラスアゲハが田んぼでミネラル補給中です
- 生きものは見つかったかな
- 捕まえた生きものを調べています